第24回マテリアル探索自動化・自律化人材育成セミナーを開催しました

第24回マテリアル探索自動化・自律化人材育成セミナー

司会:長田貴弘 GL

「材料データプラットフォームを利用したデータの収集・構造化・統合のワークフローの共用」

NIMS データ創出・活用型データ連携部会運営室 上席室長

概要:研究現場で生産される多様な材料研究の生データについて機械学習の適用準備が整ったデータいわゆるAI-readyなデータにするため、材料研究者は多くの作業時間を費やす。この作業の効率化のためには、AI-readyなデータにするワークフローの開発とその共用が重要で、その共用基盤としてNIMS材料データプラットフォームのシステムの一つであるRDEが整備された。今回RDEにおけるデータの収集・構造化・統合のワークフローの仕組みと応用例を紹介する。

「イオン伝導体の探索方法」

NIMS ナノ電子デバイス材料グループ NIMS特別研究員

概要:ヒューマンインザループにおける、①指標を用いた元素置換戦略と②パーシステント図を用いた新しいファミリーの候補探索

①Crystal structure indicator: t (結晶中の陰イオン(i)と陽イオン(j)の占める体積の比)と、Compositional complexity metric: Smix (結晶中のイオン配置のエントロピー)を用いて、イオン伝導率を高める置換元素の種類と置換割合を最適化する方法について、Liイオン伝導体の検討結果をNaイオン伝導体に適応した。
②イオン伝導率の高い材料探索に重要な、Liイオンが低活性化エネルギーで拡散する経路をもつ新たな結晶ファミリーを探索する手法として、原子間の隙間の大きさを解析できるパーシステントホモロジーの適用を試みた。